妊活にはイソフラボン

健康な体で自然に妊娠したいと考える妊活中の方に、女性ホルモンのエストロゲン様の働きがあるイソフラボンが注目を集めています。
イソフラボンは妊活にどのように作用するのでしょうか。
また妊活中のイソフラボンの摂取はどういった点に注意すべきでしょうか?

植物エストロゲンのイソフラボン

イソフラボンは大豆などのマメ科の植物の胚芽部分に多く含まれる化学物質の総称です。
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きが認められるところから、植物エストロゲンと呼ばれています。

妊活とイソフラボン

妊娠と女性ホルモン

妊娠するためには女性ホルモンの正常な働きが重要です。
ホルモンバランスが崩れると、なかなか妊娠には至りません。
女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、このふたつのホルモンが妊娠に大きく関与します。
妊娠するためには、エストロゲンが多ければ多い程良いという訳ではなく、ホルモンのバランスが取れていることが大切です。

ホルモンバランスが乱れるのは?

エストロゲンは個人差があるものの、一般に30代後半頃から徐々に減少していきます。
加齢だけでなく、不規則な生活、睡眠不足、偏食、ストレスなどにより自律神経が乱れるとホルモンバランスが乱れます。

イソフラボンはホルモンバランスの乱れを調整

イソフラボンはエストロゲンに似た働きがあり、ホルモンバランスを整える助けをします。
イソフラボンはフラボノイドの一種で、強い抗酸化作用があります。
そのため体内で発生した余分な活性酸素を抑制し、血行を促進する働きがあります。
血行が促進されると子宮の機能の活性化に役立つため、妊娠する力が高まります。
またホルモンバランスの乱れの原因のひとつ、自律神経の乱れを調整する働きがあります。

妊活に効率良くアグリコン型イソフラボンを摂取

妊活にイソフラボンを効率良く摂取するためには、大豆食品を含む和食を中心とした食事を心がけます。
イソフラボンは通常、糖と結びついた配糖体として存在し、摂取すると腸内細菌や酵素により糖と分離したアグリコンという型に変化し吸収されます。
アグリコンは発酵大豆食品に含まれているので、味噌、納豆、テンペなどの発酵食品を食べると効率良くイソフラボンが摂取できます。

イソフラボンの過剰摂取に注意

イソフラボンは日に75ミリグラムを摂取上限値にするように厚生労働省、食品安全委員会で定めています。
大豆食品から摂取する場合、豆腐半丁と味噌汁、納豆1パックを食べるとおおむね一日の目安上限値のイソフラボンが摂取できます。

大豆食品からイソフラボンを過剰摂取し、深刻な健康被害が出たという報告はないため、大体の目安量を覚えておき、それに沿った量を食べると問題はないでしょう。

ただしサプリメントから摂取する場合は、一日の摂取量上限を30ミリグラムとするように定められています。
この数値は食品からイソフラボンを摂る量に上乗せしての数字です。
そのためサプリメントを摂取する場合、食品から45ミリグラム、サプリメントから30ミリグラムの摂取で、トータルが75ミリグラム/日になるように調整します。

妊活のためのイソフラボンはまず大豆食品から摂るようにし、どうしても大豆食品を食べない、あるいは極端に不足している場合にサプリメントから補うようにすると良いでしょう。
サプリメントの中には吸収の良いアグリコン型イソフラボンを配合している製品もあります。
購入時に確かめましょう。
Articleおすすめの記事
トップに戻る