海外から注目のイソフラボン

古くから大豆を食べる習慣のある国は日本をはじめ、中国や韓国などのアジア諸国で、欧米では大豆食品を食べる習慣はほとんどありませんでした。
しかし肥満や糖尿病などの生活習慣病が深刻な社会問題となっているアメリカでは、イソフラボンを含む大豆食品が注目を集めるようになってきました。

アメリカでの大豆食品の人気

肥満大国といわれるアメリカで、健康効果が高い大豆食品が注目され、今では大都市圏のス-パーを中心に、豆腐、味噌、豆乳、冷凍枝豆などの大豆食品が売られるようになりました。
特にアメリカの西海岸や東海岸の大都市では人々の健康に対する関心が高く、イソフラボンを含む大豆食品の人気が高まり、売り上げも年々増加しています。

和食レストランも数多くオープンし、豆腐などのイソフラボン入り食品が人気メニューに加わり、味噌汁は味噌スープと呼ばれ、今では和食以外のレストランでも提供するところが登場しています。

アメリカで大豆食品が注目されるようになる経緯

一般にアメリカでは動物性のたんぱく質が好まれ、今まで植物性たんぱく質の大豆が注目されることはありませんでした。
しかし肥満とそれに伴う心臓疾患の増加が社会問題となると、植物性たんぱく質の研究がさかんに行われるようになり、イソフラボンを含む大豆の良さ、ヘルシーさが認識されはじめます。

大豆を原料にしたベジタリアン向けのハンバーガーやホットドックが売り上げを伸ばし、ヘルシー志向のスナックとして冷凍枝豆が日本語の「えだまめ」というそのままの呼び名で多くのスーパーで販売されるようになりました。

1999年になるとアメリカの食品医薬品局が大豆たんぱく質を一日に25g摂ると心臓疾患のリスクが低下するという表示を食品に記すことが許可されます。
このことが大豆食品の売り上げに拍車をかけ、イソフラボンを含む大豆食品の良さが人々の間で広く知られるようになりました。

海外で知られる大豆イソフラボンの効果

アメリカでは大豆、大豆イソフラボンの有効性について多くの実験、研究が行われています。
そのうちの幾つかの研究では、大豆食品の摂取は心臓病、糖尿病、 子宮がんのリスクの低下、悪玉コレステロール値の低下などが報告されています。

オーストラリア、イギリス、イタリア、オランダ、中国、韓国など、アメリカ以外の国々でも大豆イソフラボンの有効性についての注目が集まり、現在も多くの実験と研究が進められています。

サプリメントでも注目

アメリカのサプリメント市場でもイソフラボンは注目を集め、多くのメーカーがイソフラボンのサプリメントを販売し、売り上げも順調なようです。

このように海外でも大豆イソフラボンの健康上のメリットは注目されています。
コーヒー専門店でも、クリームに代えコーヒーに豆乳を入れる人が増え、豆乳が常にコーヒーカウンターに並ぶようになっています。
大豆イソフラボン食品の良さは、今や世界中の常識になりつつあるといえるでしょう。
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