イソフラボンは男性の更年期障害にも効く?

辛い更年期障害は女性同様、男性にも起こります。
更年期障害は女性特有の症状との世間認識が根強くあるため、人には相談できず、ひとりで悩んでいる男性も少なくありません。
イソフラボンは女性の更年期障害の軽減に有効だといわれていますが、男性にも効くのでしょうか?

男性の更年期障害

女性の更年期障害は、40歳代後半頃から50歳代半ば頃にかけ、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、ホルモンバランスが崩れることが原因で起こります。

一方、男性の更年期障害は男性ホルモンのテストステロンが、加齢やストレスの影響で減少することにより起こります。
男性の更年期障害は英語のLate-Onset Hypogonadismを省略し、LOH症候群と呼ばれます。

女性の更年期同様、40歳代から50歳代に多く発症します。
加齢男性性腺機能低下症候群とも呼ばれます。

ストレス社会といわれる現代では30歳代でもテストステロンが減少し、男性の更年期障害になる人が増えています。

イソフラボンは男性の更年期障害に効く?

イソフラボンが男性の更年期障害に効くかどうかについては、まだ完全には解明されておらず、今も研究が進められています。
男性更年期障害にイソフラボンは作用しないという意見と、有益性が認められるという、相反する見解が存在するのが現状です。

イソフラボンが男性にも有益と考えられる理由は?

イソフラボンは大豆などの豆類に含まれるフラボノイドの一種で、女性ホルモンと化学構造がよく似ていることから、植物エストロゲンと呼ばれ、エストロゲンに似た作用が認められます。

イソフラボンのエストロゲン様作用は、テストステロンを強力なジヒドロテストステロンというホルモンに変換する5αリダクターゼ酵素の働きを阻害するとされています。

イソフラボンのこの働きにより、テストステロンはジヒドロテストステロンに変換されにくくなり、結果的にテストステロンの減少を食い止められるのではないかと考えられています。

テストステロンがジヒドロテストステロンに変換されてしまうと、男性型脱毛症になる可能性が高まるので、イソフラボンは男性型脱毛症の予防も同時に期待されています。

テストステロンの減少を食い止め男性更年期障害を防止

テストステロンは加齢に従い少しずつ減少します。
それと共にストレスや偏った食事による栄養不足、過度の飲酒、運動不足もテストステロンを減少させます。

イソフラボンの持つ女性ホルモン様作用で、テストステロンをなるべくジヒドロテストステロンに変換されにくくするため、日頃から大豆食品を食べるようにすることが奨められます。
イソフラボンのほかにも、大豆食品は優れた栄養成分を豊富に含みます。

イソフラボンは味噌、豆腐、納豆、きな粉、おから、しょう油などに含まれています。
大豆食品は和食に多く利用されますので、できるだけ和食を食べる機会を増やすと良いでしょう。
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