※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
イソフラボンは有害な物質?
大豆食品やサプリメントから摂れるイソフラボンは天然の成分ですが、過剰摂取の問題が取り上げられたこともあり、安全性に不安を感じている人もいることと思います。イソフラボンは人にとって有害な物質なのでしょうか?
イソフラボンの安全性
イソフラボンは天然の成分
イソフラボンはマメ科の植物に含まれるフラボノイドの一種で天然成分です。植物が害虫や紫外線から身を守るために、光合成により作り出されます。
イソフラボンの化学構造は女性ホルモンのエストロゲンによく似ています。
そのため、植物エストロゲンとも呼ばれています。
イソフラボンが体に与える影響?食品安全委員会の見解
食品安全委員会ではイソフラボンの生体に与える影響について、イソフラボンは植物エストロゲンのひとつで、エストロゲン受容体に結合し、幾つかの生体作用があることが実験で示されている、ヒトに対して骨粗鬆症、乳がん、前立腺がんなどの予防効果が期待される、しかし乳がん発症や再発リスクが高まる可能性も考えられ、このことは現在も研究が行われている段階で、ヒトに対するイソフラボンの有効性と安全性の議論は確立していないとの見解を発表しています。イソフラボンを含む大豆食品を食べることの利点
現時点でイソフラボンの有効性と安全性の議論は確立していないとはいえ、食品安全委員会では、大豆は植物たんぱく質やカルシウムなどの多くの優れた成分が含まれた食品で、大豆食品は健康に良いといわれていることから、大豆食品を含めたバランスの取れた食事を取ることが大切だとしています。また日本人は大豆食品を日常的に食してきた長い歴史があります。
これまでのところ、大豆食品から摂るイソフラボンの有害性は確認されていません。
従って、大豆食品からイソフラボンを摂取することに関しては、有害性はないといえます。
天然由来成分で気をつける点
天然由来成分だからといって、どんなに食べても問題はないとはいえません。たとえば、塩は天然由来で人に必要な成分です。
だからといって塩の摂り過ぎは深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
イソフラボンも同様で、食品から摂取する以外にサプリメントから過剰に摂取すると、エストロゲン受容体を介する働きが有害となる可能性もあります。
このことからイソフラボンをサプリメントから摂取する場合は、過剰摂取にならないように気をつける必要があります。
イソフラボンの目安摂取量
イソフラボンの効果を有効に利用するためには、目安摂取量を守ることが大切です。食品安全委員会では、イソフラボンの一日の目安摂取量上限を70mgから75mgと定めています。
サプリメントから摂取する場合は一日に30mgを上限とします。
これはたとえば、食品とサプリメントの両方からイソフラボンを摂取するとした場合、食品から40mg、サプリメントから30mg、合計で70mgとなるように摂取します。
ただし食品安全委員会は、サプリメントの上限値を大幅に上回る量を長期間に渡り摂取しない限り、直ちに深刻な健康被害がでるわけではないとしています。
上限値は安全性を最優先に、慎重を期して定められた数値です。
尚、食品中のイソフラボンの量は、使用されている大豆の種類や加工方法により同じ食品でも違いがあります。
詳しくはそれぞれの食品に記されている成分表示を参考にしてください。
大まかな目安として納豆2パックに約71mg、豆腐一丁に約80mg、豆乳2パックに約82mg程度のイソフラボンが含まれています。