イソフラボンはどんな豆類に入っている?

イソフラボンは大豆に多く含まれていることは広く知られています。
しかし大豆以外の豆類にも含まれています。
イソフラボンはマメ科の植物が光合成により作り出す成分です。
ではイソフラボンは大豆以外のどんな豆類に含まれているのでしょうか?

イソフラボンの種類

イソフラボンはマメ科の植物の胚芽部分に多く含まれているフラボノイドの一種で、植物が害虫や紫外線から植物自身を防御するための成分です。
イソフラボンは10種類以上あり、それらを総称しイソフラボンと呼びます。

主なイソフラボンの種類はゲニステイン、ダイゼイン、ビオカニンA、フォルモノネチン、グリシテイン、クメストロール、エクオール、プエラリン、トリフォリリジン、プラテンセインなどがあります。

イソフラボンを含む豆類

イソフラボンはマメ科の植物に含まれています。
イソフラボンを含む豆類は大豆、枝豆、黒豆、豆もやし、さや豆、小豆、 アルファルファ、ひよこ豆、葛、レッドクローバーなどがあります。
あまり聞き慣れないレッドクローバーはハーブティーやエキスとして利用されています。

エストロゲン効果のあるイソフラボン

一般に、大豆と葛などの大豆以外の食品に含まれるイソフラボンは組成に違いがあるため、効果にも違いがあるといわれています。
イソフラボンについては、すべてが解明されている訳ではなく、エストロゲン作用が確認されているイソフラボンには限りがあります。

大豆は日本人の食生活に深く関わり、エストロゲン効果が認められていること、また、大豆や大豆製品など、食品からイソフラボンを摂取する場合は過剰摂取の可能性は低く、安全性が確認されています。
このことからイソフラボンは大豆、大豆製品から摂取することが望ましいといえます。

イソフラボンの効果に差がある理由

大豆に含まれるイソフラボンのひとつ、ダイゼインは腸内細菌によりエクオールという物質に代謝され、より強力な効果を発揮します。
しかしこの過程は、エクオール産生菌を持っている人のみに起こります。
日本人のおよそ半分がエクオールを産生できるといわれています。
従って、同じ食品から同量のイソフラボンを摂取しても、その効果には差があります。

大豆製品以外の豆類の利用

枝豆やもやしは元は大豆と同じですが、豆腐や納豆ばかりでは飽きるので、積極的に利用してみることをおすすめします。
大豆以外の豆の利用では、小豆、 ひよこ豆などが比較的、食事に取り入れやすいです。
特にひよこ豆はペースト状にしてフムスにすると美味しく頂けます。
カレーの具としても便利です。
小豆は善哉や和菓子の材料として利用価値が高いです。

最も豊富にイソフラボンを含む大豆

大豆に含まれるイソフラボンの量は、ほかの豆類に含まれるイソフラボンの量よりも豊富です。
とはいえ、大豆以外の豆類からもイソフラボンは摂取できます。
ただ前述したようにイソフラボンは 組成に違いがあるため、効果にも違いがあります。
大豆以外の豆類を摂取しても大豆と同じようなイソフラボンの効果が得られるかどうかは、すべてのイソフラボンについて完全に解明されていないため、不明であるというのが現状です。
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