ワインとイソフラボン

お酒の中でも特に女性に人気があるのがワインです。
夕食には必ずワインをという人も増えています。
イソフラボンは大豆に含まれる成分で、その有効性が注目され、食品としては勿論、化粧品や石鹸などの日用品にも配合されています。
少し意外ですが、ワインとイソフラボンには共通点があるのをご存知でしたか?

ワインとイソフラボンの共通成分

ワインにはポリフェノールが含まれていることはよく知られています。
一方、大豆などの豆類に多く含まれているイソフラボンはフラボノイドの一種です。
そのフラボノイドはポリフェノールの一種です。
ポリフェノールは色素成分のフラボノイド系と、それ以外のフェノール酸系に分けられます。
ワインとイソフラボンの共通は「ポリフェノール」です。

ポリフェノールとフラボノイド

ポリフェノールは植物の葉、茎、種子などのあらゆる部分に含まれている色素、苦み、渋みの成分で、光合成により作られる化合物の総称で、植物自身を防御している成分です。
ポリフェノールは5000種類以上が存在しているといわれています。

ポリフェノールの一種がフラボノイドです。
フラボノイドも2000以上の多くの種類があり、それぞれ特徴と働きが違います。

イソフラボンはポリフェノールのフラボノイド系

フラボノイドは大豆に含まれるイソフラボン類やお茶に含まれるカテキン類、ブルーベリーに代表されるアントシアニンなどがよく知られています。

大豆に多く含まれるイソフラボン類は、無色から淡い黄色の色素成分のゲニステインやダイゼインなどの種類があります。

ワインに含まれるポリフェノール

赤ワインに含まれるポリフェノールは緑茶の6倍も多く、お酒の中でも最も多くのポリフェノールを含みます。
ワインに含まれるポリフェノールは溶けた形で摂取されるため、野菜や果物に含まれているポリフェノールに比べ、吸収率が高くすみやかに作用します。
白ワインにもポリフェノールが含まれていますが、赤ワインに比べると一般にその量は少ないです。
ワインでも原料のぶどうの種類によりポリフェノールの含有量が異なります。

ポリフェノールの働き

ポリフェノールは強い抗酸化作用を持っています。
体内で発生する余剰の有害な活性酸素を除去し、老化を予防し、コレステロール値を減少させ、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病から体を守る働きがあります。
また免疫力を向上させ、感染症にかかりにくくする効果もあります。

ポリフェノールは一度に沢山摂取しても体外に排出されるため、毎日、少しずつ継続して摂取すると効果的です。

過剰摂取に気をつけよう

大豆イソフラボンは過剰摂取の有害性が危惧されています。
食品安全委員会では1日に70mgから75mgを目安摂取量の上限に定めています。
食品から摂取する限りは過剰摂取の危険性はほとんど心配ありませんが、サプリメントから摂取する場合は1日に30mgを上限とするように指導しています。
サプリメントの中には濃縮されたイソフラボンもあるため、用量をきちんと守るように気をつけましょう。

ワインもポリフェノールが含まれているからといって、飲み過ぎると本末転倒で、健康を害してしまいかねません。
1日にグラス1、2杯の赤ワインを飲むようにするとよいでしょう。
Articleおすすめの記事
トップに戻る