大豆アレルギーの人はイソフラボンサプリも注意

大豆は食物アレルギーの症状を起こす食品のひとつです。
大豆アレルギーは、大豆に含まれるたんぱく質を異物と捉えた免疫システムが過剰に反応することによ り起こります。
大豆アレルギーの人はイソフラボンサプリにも注意が必要です。

イソフラボンは大豆に含まれている成分

イソフラボンは大豆に含まれているフラボノイドの一種で、大豆の一成分です。
イソフラボンサプリは大豆から抽出したイソフラボンの エキスを錠剤などに使用しています。
そのため、大豆アレルギーがある人はイソフラボンサプリを摂取することも控えるべきです。
イソフラボンを配合した化粧品や石鹸なども使用しないほうが良いでしょう。

大豆アレルギーの特徴

多くのアレルゲンがある大豆

大豆は多くのアレルゲンがあり、人により同じ大豆食品でもアレルギー症状の出る食材と出ない食材があります。
たとえば、豆腐は大丈夫でも豆乳は症状が出るという人や、大豆油にのみ反応するなどという人がいます。
大豆食品は種類が多いため、どの食品にアレルギーが起きるのかを見極めるのは容易ではありません。

サプリも注意が必要

食品の中でも特にアレルギー症状が重症で、発症する人が多い7品目は食品表示法で特定原材料に定められています。
大豆はその特定原材料に準ずる食品20品目の中のひとつに位置づけされています。
このことからも大豆アレルギーは発症者の多い食品であり、大豆からイソフラボンを抽出したサプリにも十分な注意が必要です。

大豆アレルギーは発症する人が多い食材ですが、その一方で、幼児が大豆アレルギーを発症すると、大半が3歳頃までにアレルギー症状が出なくなるという特徴もあります。

大豆以外の食品からイソフラボンを摂取

では大豆アレルギーがあるとイソフラボンを摂取することはできないのでしょうか?
数は少ないですが、大豆以外でもイソフラボンを含む食品があります。
小豆、ひよこ豆、葛、レッドクローバー、さやまめなどで、これらの食品からでもイソフラボンを摂取することができます。
ただし一般的に大豆と大豆以外の食品由来のイソフラボンは組成が違うため、その効果にも違いがあるといわれています。

またこれらの食品は大豆に比べると食べる機会も量も限られてしまうというデメリットがあります。

大豆イソフラボンの働きは抗酸化作用とエストロゲン作用

抗酸化作用のある食品

大豆イソフラボンは抗酸化作用と女性ホルモンのエストロゲン様の働きがあります。
大豆アレルギーのために大豆イソフラボンが摂取できない場合、抗酸化作用の高い野菜や果物などを積極的に食べるようにしましょう。
ニンニク、ショウガ、バナナ、カボチャ、人参、トマト、ナス、キャベツ、ねぎ、セロリなどがおすすめです。

女性ホルモン、エストロゲンに関係する食品とサプリ

女性ホルモン、エストロゲンを増やしバランスを整える働きがある食品はビタミンEが豊富なかぼちゃ、ナッツ類、モロヘイヤ、ビタミンB6が豊富なカツオ、サンマ、レバー、バナナなどがおすすめです。

イソフラボン以外で女性ホルモンをサポートするサプリメントとしてはマカやプラセンタが広く知られています。

大豆アレルギーがある場合

大豆アレルギーの症状は湿疹、かゆみ、腹痛、嘔吐、頭痛などから重症のケースでは呼吸困難、アナフィラキシーショックといった生命に関わるものまでがあります。
一般に味噌や納豆などでアレルギー症状が出ることは少なく、逆に豆乳や大豆油はアレルギー反応が出やすいといわれています。

大豆アレルギーのある方は、イソフラボンサプリを含むすべての大豆食品の摂取を控える必要があります。
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