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イソフラボンと牛乳の相乗効果
和食には欠かすことのできない大豆製品に含まれているイソフラボンは、一緒に摂ると相乗効果が期待できる食品がいくつかあります。その中のひとつが乳製品の代表、牛乳です。
大豆と牛乳の相乗効果についてまとめてみました。
イソフラボンの働き
イソフラボンは植物に含まれる苦みや渋み、色素の成分で、抗酸化作用のあるフラボノイドの一種です。イソフラボンは植物エストロゲンと呼ばれ、女性ホルモンのエストロゲンによく似た働きがあります。
骨密度の減少、骨粗鬆症の予防
イソフラボンのエストロゲンに似た働きは、エストロゲンが減少することにより起きる更年期障害の諸症状の予防と改善に有効であると考えられています。エストロゲンが減少すると、骨の新陳代謝が乱れ、骨密度が減少します。
骨密度が減少すれば骨が脆くなり、やがて骨粗鬆症を発症する可能性が出てきます。
大豆製品を摂取することにより、イソフラボンがエストロゲンに似た働きをし、骨密度の減少を食い止め、骨粗鬆症の予防に作用するといわれています。
骨の健康に必須の栄養素はカルシウムですが、大豆100gあたり約240mgのカルシウムが含まれています。
大豆製品は骨の健康に有効なイソフラボンとカルシウムの両方を含む食品です。
牛乳の栄養と特徴
牛乳の栄養素でまず思い浮かぶのはカルシウムではないでしょうか。牛乳に含まれるカルシウムは100gあたり約110mgです。
数字だけを見ると、同量で牛乳よりもカルシウムを多く含む食品は数多くあります。
しかし一回の摂取量と吸収率を考慮すると、牛乳は優れたカルシウム補給源といえます。
たとえば牛乳をコップ1杯飲めば約220mgのカルシウムが摂れますが、イワシ中一尾を食べてもカルシウム量は牛乳の約5分の1程度です。
牛乳の吸収率は40%、魚33%、野菜19%です。
牛乳の摂取量を増やすと、女性の閉経後の骨量の減少を抑制する効果があるという研究結果も多く出ています。
イソフラボンと牛乳の相乗効果で骨量の減少を阻止
このようにイソフラボンのエストロゲン様作用は、更年期の女性の骨量の減少を抑制します。そして牛乳は骨量を増やし、骨を強くするカルシウムの優れた補給源です。
どちらも骨の健康を維持するのに効果的で、同時摂取による相乗効果が期待できます。
大豆製品はイソフラボン、カルシウムのほか、たんぱく質やミネラルなどの栄養成分を含み、健康増進に働きます。
牛乳もカルシウムのほか、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン類がバランスよく含まれ、健康維持に寄与します。
きな粉入りミルクがおすすめ
イソフラボンと牛乳の同時摂取でおすすめなのがきな粉入りミルクです。きな粉は大豆製品の中で、最も多くのイソフラボンを含む食品です。
温めた牛乳にきな粉を大さじ1杯入れ、お好みでハチミツか少量の砂糖を入れます。
これだけで簡単に相乗効果を得られますので、是非一度試してみてください。
きな粉はイソフラボンを含む、長期保存も可能な便利な食材です。
牛乳と一緒に常備しておくことをおすすめします。