イソフラボンだけじゃない!大豆のパワー

大豆といえばまずイソフラボンを連想するように、大豆とイソフラボンは切っても切れない間柄です。
しかし大豆はイソフラボン以外にも優れた栄養成分を含むパワー溢れる食品です。
大豆の良さを再認識してみませんか?

大豆の成分

国産大豆100gあたりに含まれる主な成分は次のとおりです。

エネルギー 422kcal
たんぱく質 33.8g
脂質 19.7g
炭水化物 29.5g
灰分 4.7g
水分 12.4g

このほか主なミネラルとして、カリウム1900mg、カルシウム180mg、マグネシウム220 mg、リン490 mg、鉄 6.8 mg、亜鉛 3.1 mg、銅 1.07 mg、マンガン 2.51 mg

ビタミンはビタミンB群、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC

脂肪酸は飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、そして水溶性と不溶性の食物繊維を豊富に含みます。

更に注目の機能性のある大豆イソフラボン、大豆サポニン、大豆レシチンを微量成分として含みます。

大豆の成分の特徴

上記のとおり、大豆は豊富な栄養素をバランスよく含みます。
大豆は畑の肉と呼ばれるように、体を作る良質な植物たんぱくを多く含みます。
厚生労働省と農林水産省が公表した食事バランスガイドで、大豆料理は肉、魚、卵料理と並び主菜であると定められています。
また厚生労働省が推進する運動、健康日本21においても、大豆を含む豆類はカルシウムが豊富な食品で、一日に100gの摂取を目標にするように定めています。

大豆、大豆製品はたんぱく質が豊富なだけでなく、脂質の割合が低く低カロリーで、和食には欠かすことのできない食材として、長い年月にわたり重宝され親しまれてきました。
食物繊維を多く含むため、便秘の解消、腸内環境の改善にも有効です。

大豆の微量成分

注目を集めている機能性のある微量成分に大豆イソフラボン、大豆サポニン、大豆レシチンがあります。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンはフラボノイドの一種で、大豆の胚芽部分に多く含まれる成分です。
女性ホルモンと分子構造が似ているため、エストロゲン様の働きがあります。
また強い抗酸化作用があります。
更年期障害の改善、骨粗鬆症の予防、乳がんや前立腺がんの予防、II型糖尿病の予防などに効果が期待されています。

大豆サポニン

大豆サポニンは大豆の苦み、渋みの主成分です。
サポニンは大豆のほかにも高麗人参、田七人参、桔梗、アマチャヅルなど、マメ科の植物に多く含まれています。

サポニンは抗酸化作用が強く、過酸化脂質の低下、血栓の予防、肝機能障害の改善などの効果があります。

大豆レシチン

レシチンは動植物の細胞に存在する黄色のリン脂質で、神経組織、脳神経を構成します。
大豆に含まれるレシチンを大豆レシチンと呼びます。
大豆レシチンはコレステロール値の低下、動脈硬化の予防、記憶力の向上、認知症の予防、肝機能の向上などの効果があります。

大豆加工食品を利用し大豆を摂取

大豆は加工食品として豆腐、味噌、納豆、きな粉、おから、凍り豆腐、湯葉、しょう油、油揚げ、がんもどき、豆乳などがあります。
いつも同じ食材ばかりでは飽きますが、大豆加工食品は種類も豊富で利用しやすいメリットがあります。

近年、食生活の欧米化が進み、和食を食べない人も増えています。
洋食は高カロリー、高脂肪で肥満や生活習慣病の要因になりやすいといわれます。
和食の良さを見直すと共に大豆、大豆加工食品を日々の食事に取り入れるように努力してみましょう。
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