アトピー対策にも

アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患のひとつで、日本は先進国の中でも患者数の多い疾患であるといわれています。
厚生労働省の調査によると、アレルギー疾患により医療機関を受診する人の数は年々増加傾向にあり、アトピー性皮膚炎も例外ではありません。
そんな中、大豆に含まれるイソフラボンをアトピー対策に利用できるのではと期待が持たれています。

アトピーとホルモンバランス

アトピー性皮膚炎の原因ははっきりとは解明されていませんが、遺伝、環境、食生活を含む生活習慣、ストレスなどが複雑に絡み合って発症すると考えられています。
その中でも特に大人になって発症するアトピーは、ホルモンバランスの崩れが一因ではないかといわれています。

イソフラボンの特徴

イソフラボンとは

イソフラボンは大豆などの豆類の胚芽部分に多く含まれる成分で、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンに類似するため、植物エストロゲンとも呼ばれます。

イソフラボンは10種類以上が存在していますが、それらを総括してイソフラボンと呼んでいます。

イソフラボンの働き

イソフラボンは抗酸化作用があり、体のあらゆる部分を老化させ病気の原因になる増えすぎた活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぎ免疫力を高めます。
またエストロゲンに似た働きがあり、自律神経やホルモンのバランスを整える作用があります。

アトピー対策にイソフラボン

ホルモンバランスの乱れはアトピーの一因

ストレスはアトピー発症の要因です。
ストレスが度重なると不眠、食欲減退、動悸、胃腸障害などが起こり、自律神経が乱れます。
自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れ、生理不順、イライラ、精神的な不安が起きやすく、免疫力が低下します。
免疫力が低下するとアレルギー症状が出やすく、アトピー成皮膚炎の原因になり、またその症状を悪化させます。

イソフラボンの摂取でホルモンバランスを整える

イソフラボンは大豆、大豆製品に多く含まれます。
食品安全委員会では一日のイソフラボンの摂取目安量の上限を75mgと定めています。
食品からでは豆腐半丁、味噌汁、納豆1パックを食べるとほぼこの目安上限量に相当します。

イソフラボンはエストロゲン様の働きで、乱れたホルモンのバランスを整えます。
同時にその強い抗酸化作用で、自律神経を安定させ免疫力を高め、アトピーの症状の軽減や予防に働きかけます。

効果的なイソフラボンの摂取でアトピーを予防、改善

イソフラボンは毎日、継続的に食品から摂ることが理想です。
欧米型の高脂肪の食事を見直し、少なくとも一日に一食は和食を食べることから初めてみましょう。
イソフラボンは和食を食べると、少しずつでも大豆製品から摂取することができます。

イソフラボンは味噌、醤油、豆腐、油揚げ、湯葉、凍り豆腐、きな粉などに含まれています。
どうしても和食を食べない人は、豆乳からでも摂取できますので、牛乳を豆乳に変えてみるのも一案です。
それが無理ならサプリメントからの摂取を考えてみてはいかがでしょうか。
サプリメントから摂取する場合は、一日に30mgを上限にするように定められています。
用量に注意し、継続的に摂取すると有効性が高いです。
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